もうすぐゴールデンウィーク。
私は毎年ゴールデンウィークもお仕事だけど、子供たちが小さかった頃はゴールデンウィークに映画館に映画を観に行ったり、レンタルDVDを借りてきたりした。
子供たちが大きくなり手が掛からなくなってはじめて、娘や息子の世話をしている時が幸せだったと気が付く。
けれど子育て中は大変だったし、息子は中学生で統合失調症になり、のちに軽い障害が見つかったりと、当時はほんとに大変だった(と言いたいが、色々走り回っていた記憶しかない)。
でもね、憎たらしかろうが、何だろうが結局、子供は宝物なのよ。
だからこうして子供が出てくる映画を観て、たまにほっこりして今は離れて暮らす息子に電話してウザがられてる(笑)
まず、一本目が『ヘイフラワーとキルトシュー』(2002年/フィンランド/監督・脚本・編集:カイサ・ラスティモ)
児童文学が原作のこの映画は、北欧のポップでカラフルな色味のインテリアも素敵だが、我儘放題の妹・キルトシューと、優しくしっかり者のヘイフラワーの姉妹がとっても可愛い。
妹をもつ姉としては、ヘイフラワーの気持ちはよくわかる。
たまには、姉だって我儘も言いたくなるのだ。
『プチ・二コラ』(2009年/フランス/監督:ローラン・ティラール)
フランスで愛され続けられている絵本『プチ・二コラ』シリーズを映画化したものである。
弟が産まれると、親に捨てられると勘違いした二コラは、捨てられない為の作戦を、仲間たちと練る。
二コラの個性的な悪友たちがとっても可愛い。
そんな子供たちにほっこりしたりハラハラしたり。
街並みやインテリアもとってもキュートである。
『友だちのうちはどこ?』(1987年/イラン/アッバス・キアロスタミ)
キアロスタミ監督は、個人的に大好きな監督である。
何故か懐かしい気持ちになる風景と、人々。
友だちの家を探し回ると言うシンプルな内容だが、探しながらだんだん不安になって行く主人公の少年がたまらなく愛おしくなる。
誰しも一度は経験したであろう迷子になった時の心細さ。
少年の気持ちが手に取るようにわかり、今すぐ少年を抱きしめたくなる。
子供の見えている世界は、当時自分も見ていた筈なのに、いつのまには見えなくなって(または忘れてしまっている)つまらない人間になったと気づく。
私も嘗て子供だったのに。
おやすみなさい。