寂しい夜は、『キッチン・ストーリー』(2003年/監督:ベント・ハーメル)を観る。
そうしたら、ちょっと寂しくなくなる。
老人と中年男の奇妙な関係。
優しさとほろ苦さがちょうどいい。
誰にでも孤独を感じる事はある。
それは一人ぼっちじゃなくても、誰と居ようが大勢と居ようが関係ない。
私は子供の頃から「一人が好きな子」として認識されてきたが、「一人も好きな子」の間違いである。
大人になっても、「あなたって一人の方が好きでしょ」と言われることがあるが「私は一人の方も好き」なのだ。
ちゃんと寂しいと感じる心はある。
そういう人もいるんじゃないかな。
今、じっと孤独が去るのを待っている人もいるんじゃないかな。
そんな人に贈りたい映画だ。
おやすみなさい。