ちょっと休憩していかん?

ポンコツな日常と映画

映画好きな先輩と、映画『空想科学任侠伝 極道忍者ドス竜』

以前職場に、映画好きな先輩がいた。

職場であまり接点はなかったが、どこからか私が映画好きだと知って話しかけてきたのが始まりだ。

正直、ほとんど話したこともないのに、私にぐいぐい話しかけて来る人は滅多にいない。

とっつきにくいランキング堂々の1位だからである。あくまで他人からの評価がこれで、自分自身は話しかけてほしいのである。自分から話しに行くのは、シャイさが邪魔をしてしまい、できないのだ。

なのに、不機嫌そう・気だるそう・何考えてるかわからない・・・などと言われがちなのである。もうこれ悪口である。

私には、貞子か加耶子を凌駕するアンニュイさがあるのかもしれない。

個人的には、私は原田知世ドルフ・ラングレンを足し、原田知世を引いたような可憐な乙女である。

 

話は戻るが、先輩と映画が好きだと言う共通点があっても、好みの映画は互いに違うのである。

例えば先輩は私に、とあるシリーズの映画を最高に面白い作品として、DVDを貸してくれていた。しかし人間の一日はもれなく24時間である。私だけ30時間あるのなら観るが、限られた時間の中で観たい映画は他にも沢山あるのだ。

しかし先輩は、自信満々で手渡してくる。なんならこの映画観てないなんて人生損してると言いたげである。

 

同僚であれば笑顔で断れるが、先輩であるゆえ、断り切れない。

渋々観たが、面白いと言えば面白い。しかし先輩のDVD押し貸しが続くと思うと、少し憂鬱なので、先輩のやっている事を理解してもらう為にも、私もコレクションの中からとあるシリーズを貸し出す事にしたのだ。

『悪魔の毒々モンスター』シリーズである。特に新世紀絶叫バトルをお勧めした。

しかし貸した数十秒後に返却された。

 

 

「観てもないのに返却するなんてけしからんですよ」とお伝えしたが、「どうも好みが合わないね」と言われてしまった。

 

 

食わず嫌いって事もある。現に先輩が貸してくれた映画は、貸してくれなきゃ一生観なかっただろう。でも観ると楽しかった。

 

その後先輩は、粘着質な同僚とひと悶着あって仕事を辞めた。

そして病んでしまい、仲良くしていた人たちとも付き合いがないと聞いた。

 

先輩とはことごとく映画の好みが合わなかった。

でも好きな映画の話をしている時は、妙に可愛いというか何だかいいなぁ、素敵な人やなぁって思った。

先輩は誰に対してもいつも同じように接してくれる。社交的ランキングがあれば、上位にランキングされる人である。

性格は違ったが割と好きだった。

 

先輩は漫画家、永井豪が好きだと言ってた事は何となく覚えている。

だからきっと『空想科学任侠伝 極道忍者ドス竜』(1990年/日本/監督:永井豪)は、観ている筈である。

ドス竜の話したかったなぁ~。

中々観ている人に巡り合わないから、お酒でも酌み交わしながら・・・。

 

 

職場では、「うちの旦那がさぁ~(悪口)」とか「○○さんてさぁ~(噂か悪口)」ってな話ばかりだ。

人の悪口はその時は楽しいのかもしれないが、言っても聞いても確実に自分の中の何かが傷ついたり、削り取られる様な嫌~な気持ちになる。

そんな話より「ドス竜のオーケン大槻ケンヂ)良いよね~」とガハガハ笑いながら話したいのだ。

ちなみに当時大人気だった女子プロレスラーの、キューティー鈴木も出演しているが、可愛くて強いって最強だわ。

 

先輩を思い浮かべる夜。

可愛くてあなたによく似合う曲。

 

PredawnMilky Way

 


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生きてれば、またきっと会える。